ホシノ ジュンイチ   Hoshino Junichi
  星野 純一
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 【腎代替療法 Update】β2ミクログロブリン吸着療法
掲載誌名 正式名:腎と透析
ISSNコード:03852156
掲載区分国内
出版社 (株)東京医学社
巻・号・頁 99(4),518-521頁
著者・共著者 田中 彩之, 星野 純一
担当区分 最終著者,責任著者
発行年月 2025/10
概要 <文献概要>はじめに 長期透析患者に代表的な合併症である透析アミロイドーシス(dialysis amyloidosis:DRA)は,中分子の尿毒症物質の代表であるβ2ミクログロブリン(β2 microglobulin:β2m)を前駆蛋白としたアミロイド線維が骨関節領域に沈着することで,さまざまな骨関節症状を呈する。DRAのなかで最も有病率が高いのが手根管症候群(carpal tunnel syndrome:CTS)であり,手関節部の横手根靱帯にアミロイドが沈着し,内圧上昇によって正中神経が圧迫されることにより生じる。透析期間が5年増加するにつれて,CTSの発症は2倍近くに増えるとされており(図1),長期透析患者のQOLを低下させないためには,DRAの発症を予防することが必要となる。β2m除去率が80%を超えるとCTSのリスクが低下するという報告があることから,透析領域において,DRAの原因物質であるβ2mは積極的に除去すべき尿毒症性物質であるとする考えがある。2013年の日本透析医学会のガイドラインでも,β2mを30mg/dL未満にすることが推奨されている。DRAは一度症状を認めると,薬物療法で痛みを緩和することやリハビリテーションにより生活の改善を図ることが治療のメインとなるため,発症予防と早期治療が重要となる。DRAの症状を緩和するための主な治療法として,血液透析濾過やβ2m吸着療法が有用とされているが,今回はβ2m吸着療法に焦点を当てていく。
文献番号 ZB04040016<Pre 医中誌>