コシノ　クロウド   KOSHINO Kuroudo   腰野　蔵人    所属   医学部 医学科（東京女子医科大学病院）    職種   助教
論文種別	総説
言語種別	日本語
査読の有無	査読あり
表題	（総説　難治性および慢性回腸嚢炎の診断と治療のアプローチ）難治性および慢性回腸嚢炎の病因,病態と危険因子
掲載誌名	正式名：IBD Research ISSNコード：18816533
掲載区分	国内
出版社	(株)先端医学社
巻・号・頁	19(3),176-180頁
著者・共著者	二木 了, 小川 真平, 番場 嘉子, 金子 由香, 近藤 侑鈴, 腰野 蔵人, 谷 公孝, 前田 文, 前田 新介, 伊藤 俊一, 山口 茂樹, 板橋 道朗
発行年月	2025/09
概要	回腸嚢炎は,潰瘍性大腸炎に対する標準術式である回腸嚢肛門吻合術(IPAA)後に高頻度で発症する合併症であり,患者のQOLを低下させる.抗菌薬が奏効することから腸内細菌叢の関与が考えられるが,病因はいまだ十分には解明されていない.IL-1βやその受容体拮抗因子IL1RN*2,Toll様受容体,NOD2など自然免疫に関連する因子が関与しているとの報告もあり,自己免疫的な病態が示唆されている.リスク因子としては,原発性硬化性胆管炎,腸管外合併症,Backwash ileitisなどが知られており,臨床上の注意が必要である.近年,血清抗αvβ6インテグリン抗体が回腸嚢炎の発症リスクを予測するバイオマーカーとして注目されている.今後もエビデンスの蓄積を通じて,病態の解明と治療方法の確立が期待される.(著者抄録)
文献番号	2025343213