カワグチ ユウキ   KAWAGUCHI Yuuki
  川口 祐輝
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 【腎疾患の診断と治療 最前線】腎不全と腎代替療法(診断と治療) 腎臓リハビリテーション
掲載誌名 正式名:腎と透析
ISSNコード:03852156
掲載区分国内
出版社 (株)東京医学社
巻・号・頁 97(増刊),647-653頁
著者・共著者 川口 祐輝, 星野 純一
担当区分 筆頭著者
発行年月 2024/12/25
概要 <文献概要>はじめに わが国の保存期慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者数の正確な評価は困難であるが,2015年には1,480万人と推定されており,高齢化とともにさらなる患者数の増加が予想される。また,透析患者数は2022年末時点で345,474人であり,平均年齢は69.87歳と報告されており,透析患者の高齢化も進行している。CKD患者ではフレイルが多いといわれており,その発生率は糸球体濾過率の低下とともに上昇し,入院リスクや死亡率とも関連する。運動不足はフレイルを引き起こすだけでなく,CKDの進行や死亡率の増加につながる。従来,CKD患者において腎機能を悪化させないため,安静が治療の1つと考えられていたが,むしろ適度な運動を続けることで,腎機能への悪影響を及ぼさず,運動耐容能や生活の質の向上,糖・脂質代謝の改善,心血管疾患の予防などの利点を得られることがわかってきた。腎臓リハビリテーションは,腎疾患や透析医療に基づく身体的・精神的影響を軽減させ,症状を調整し,生命予後を改善し,心理社会的ならびに職業的な状況を改善することを目的として,運動療法,食事療法と水分管理,薬物療法,教育,精神・心理的サポートなどを行う,長期にわたる包括的なプログラムである。
文献番号 2025106591