ホシノ ジュンイチ
Hoshino Junichi
星野 純一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 2型糖尿病による糖尿病性腎臓病と生検で確証された症例にみられる腎病変と心血管イベントリスク(Kidney lesions and risk of cardiovascular events in biopsy-proven diabetic kidney disease with type 2 diabetes) |
掲載誌名 | 正式名:Clinical and experimental nephrology 略 称:Clin Exp Nephrol ISSNコード:13421751/14377799 |
掲載区分 | 国外 |
出版社 | (一社)日本腎臓学会 |
巻・号・頁 | 29,376-386頁 |
著者・共著者 | Shimizu Miho, Furuichi Kengo, Toyama Tadashi, Yamanouchi Masayuki, Hayashi Daiki, Koshino Akihiko, Sako Keisuke, Horikoshi Keisuke, Yuasa Takahiro, Tamai Akira, Minami Taichiro, Oshima Megumi, Nakagawa Shiori, Kitajima Shinji, Mizushima Ichiro, Hara Akinori, Sakai Norihiko, Kitagawa Kiyoki, Yoshimura Mitsuhiro, Hoshino Junichi, Ubara Yoshifumi, Iwata Yasunori, Wada Takashi |
発行年月 | 2025/03 |
概要 | 2型糖尿病が存在し生検で糖尿病性腎臓病と確証された患者の集団で、腎病変と心血管イベント(CVE)の関連性を評価した。当院を含む4施設で1985~2019年に診断した上記の患者244名を後ろ向きに組み入れた。その組み入れ基準は、生検時(ベースライン)よりも以前にCVEを起こしておらず、ベースラインの推算糸球体濾過量が30mL/分/1.73m2以上で、ベースラインから1年以上観察された症例とした。中央値で6.4年間行われた観察期間中、43名がCVEを経験した。CVEを経験しなかった集団と比較したが、両集団間でベースラインでの臨床特性に差はみられなかった。各種の腎病変のうち、(1)メサンギウム融解、(2)globalな糸球体硬化の割合が50%以上、(3)中等度/高度な間質炎症、(4)中等度/高度な硝子様細動脈硬化、の各々がより進行していた患者の集団では、各病変がそれほど進行していなかった集団よりもCVEの累積発生率が高かった。Fine-Gray回帰モデルによる解析の結果、(2)~(4)はCVEリスク上昇と結びついていることが、臨床変数(ベースラインでのレニン-アンジオテンシン系阻害薬の使用など)での調整後において示された。さらにこれらの病変の重症度を臨床変数に追加することでCVE予測能は向上することも明らかになった。 |
DOI | 10.1007/s10157-024-02576-6 |