オマタ タク
OMATA Taku
小俣 卓 所属 医学部 医学科(附属八千代医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | RSウイルス感染を契機にMERSを発症し後に小脳炎を合併した1例 |
掲載誌名 | 正式名:小児科臨床 ISSNコード:0021518X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)総合医学社 |
巻・号・頁 | 70(5),673-677頁 |
著者・共著者 | 酒井 敦†, 小俣 卓, 渡辺 淑, 飯田 由紀子, 児玉 一男, 水落 弘美 |
発行年月 | 2017/05 |
概要 | 症例は2歳女児。発熱、けいれん、意識障害遷延のため入院した。迅速抗原検査でRSウイルス陽性、脳波で高振幅徐波、頭部MRIで脳梁膨大部の高信号を認め、RSウイルス感染を契機としたMERS(clinically mild encephalitis with reversible splenial lesion)と診断し、メチルプレドニゾロンパルス療法を開始した。第5病日からふらつき、構音障害、測定障害といった小脳失調症状が出現し、第10病日の頭部MRIで脳梁膨大部の高信号は消失したが、左側小脳半球に高信号を認め、小脳炎の合併と診断した。意識障害、小脳失調症状ともに後遺症なく改善した。本症例では、小脳失調症状は意識障害に遅れて発症したが、過去のMERSに小脳炎を合併した症例の報告でも同様であった。したがって、病初期にMERSと診断しても後から小脳炎を合併することがあるため注意深い経過観察が必要である。(著者抄録) |
文献番号 | 2017298903 |