オマタ タク   OMATA Taku
  小俣 卓
   所属   医学部 医学科(附属八千代医療センター)
   職種   准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 漸減をせずに低用量ACTH療法を終了したWest症候群の検討 治療効果を中心に
掲載誌名 正式名:脳と発達
ISSNコード:00290831/18847668
掲載区分国内
出版社 (一社)日本小児神経学会
巻・号・頁 48(3),195-198頁
著者・共著者 児玉 一男†*, 小俣 卓, 新井 ひでえ, 田邉 雄三
発行年月 2016/05
概要 【目的】West症候群に対する合成ACTH療法(以下、ACTH療法と略す)において、少量投与法で連続2週間投与後に漸減せずに終了する方法の妥当性を検討した。【方法】2003~2012年までACTH療法を行ったWest症候群の患者44例を後方視的に検討した。ACTHの投与量は0.0125mg/kg/dayで、投与期間は連日14日間で漸減期間を設けずに終了した。44例(潜因性7例、症候性37例)で初期治療効果・発作転帰・副作用について検討した。【結果】治療終了までにhypsarrhythmiaが消失したのは44例中42例(95.5%)、てんかん性スパズム(以下、スパズムと略す)が消失したのは37例(84.1%)、発作消失例の発作消失までの平均投与回数は5.8回であった。発作消失例のうち治療後の経過が観察可能であった31例中、スパズムの再発は9例(29.0%)、その他の発作型の再発は12例(38.7%)であり、再発までの期間はスパズムで平均2.4ヵ月、その他の発作型で平均8.0ヵ月であった。副作用は高血圧、感染症、軽度の脳退縮が13例(29.5%)で出現したが、いずれも一過性で重篤なものは認めなかった。【結論】ACTH療法において、少量投与で連続2週間投与後に漸減をせず終了する方法は、初期治療効果・発作転帰について他の報告と比較して遜色のない成績であり、妥当な方法と考えられた。(著者抄録)
DOI 10.11251/ojjscn.48.195
文献番号 2016282564