ホシノ ジユンイチ
HOSHINO Jiyun'ichi
星野 純一 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | 【包括的高度慢性下肢虚血に対する治療戦略~LDL吸着療法を中心として~】透析患者の下肢評価 |
掲載誌名 | 正式名:日本血液浄化技術学会会誌 略 称:日血浄化技会誌 ISSNコード:21855927 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本血液浄化技術学会 |
巻・号・頁 | 31,207-211頁 |
著者・共著者 | 安部 貴之, 星野 純一 |
担当区分 | 最終著者,責任著者 |
発行年月 | 2024/01 |
概要 | 透析患者におけるLEAD:lower extremity artery diseaseの有病率は13~19%とされ,一般人口における有病率1~3%と比較し非常に高い。更に透析患者は無自覚症例の割合が高いという報告もあり,重症化した後に発見され,下肢切断によるケースも少なくない。このような背景から透析患者においては,より早期の発見,対処が望まれる。LEADの評価としてskin perfusion pressure(SPP),ankle brachial index(ABI),の測定が有用とされ,SPP:40mmHg未満,ABI:0.9未満のカットオフ値が設定されている。当院の透析患者を対象にした死亡を予見マーカーとした検証では,SPPではカットオフ値54.0mmHgで感度0.55,特異度0.84となり,ABIではカットオフ値1.1で感度0.90,特異度0.62となった。これらを踏まえ,当院では,通常の基準値および検証結果の範囲を中等度の重症患者としてモニタリングを強化する管理を実施している。血液透析患者に合わせた頻度の問診と触診や,フットケアが実施され,これらに加えABI,SPPの測定頻度やカットオフ値を適正に管理することで,LEADの早期発見と治療に繋がると考えられる。(著者抄録) |