サイトウ ナオミ
SAITOU Naomi
齋藤 直美 所属 看護学部 看護学科 職種 助教 |
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論文種別 | その他 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | トラウマにより生きにくさを抱えた利用者を地域で支援する援助者の支援プロセスと体験の変容 |
掲載誌名 | 正式名:日本保健医療行動科学会雑誌 ISSNコード:21877653/27596524 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本保健医療行動科学会 |
巻・号・頁 | 36(2),73-81頁 |
著者・共著者 | 加藤 隆子, 渡辺 純一, 渡辺 尚子, 齋藤 直美 |
発行年月 | 2022/03 |
概要 | 本研究の目的は、地域で生活しているトラウマにより生きにくさを抱えている利用者への支援経験のある援助者の体験を明らかにし、課題や教育・支援ニーズを検討することである。保健医療福祉職者10人を対象に、インタビュー調査を行い質的帰納的に分析した。援助者は、現在の苦悩の改善に向けた支援や日々の生活を当たり前に送り日常を積み重ねることを意識した支援を行っていた。そのような支援のなかで、トラウマの問題を扱うことへの恐れや不安といった困難感を抱いていた。しかし、援助者は利用者の生育歴からくる生きにくさを知り、利用者への理解の深まりと支援の姿勢の変容を体験していた。さらに、援助者の自己理解に基づいた支援、適度な距離感を保った支援を行うことで関係性の深化と触れ合うことへの手応えを得ながら、利用者のトラウマからの回復を意識した支援を行っていた。そして、これらの支援を支える基盤となっていたことは利用者主体の関係性づくり、安全で安心な環境を提供、職種の専門性に根ざす協働であった。本研究から、利用者の背景を理解することは効果的な支援の姿勢につながることが分かった。しかしながら援助者は支援への困難感を抱いており、トラウマの知識に関すること、援助者の自己理解を深めるための教育プログラムを検討するとともにスーパービジョンの活用や仲間同士の支え合いや連携の必要性が明らかになった。(著者抄録) |
文献番号 | 2022152815 |