オチアイ ケンタ   OCHIAI Kenta
  落合 健太
   所属   医学部 医学科(附属八千代医療センター)
   職種   助教
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 瞳孔散大・球麻痺症状が先行した フィッシャー症候群の12歳女児例
掲載誌名 正式名:日本小児救急医学会雑誌
ISSNコード:13468162
掲載区分国内
巻・号・頁 23(3),372-375頁
著者・共著者 落合健太, 小俣卓, 鈴木あゆ未, 寺山敦之, 桑原基, 髙梨潤一
発行年月 2024/11/03
概要 【緒言】フィッシャー症候群(Fisher syndrome:FS)は外眼筋麻痺,運動失調,深部腱反射消失を三主
徴とする.外眼筋麻痺に先行して瞳孔散大,球麻痺を呈したFS を報告する
【症例】12 歳女児.入院10 日前に発熱,下痢,2 日前に頭痛,めまい,咽頭違和感,手足のしびれ,前日
に歩行障害を認めた.入院時に嘔吐,構音障害,両側瞳孔散大,2 日目に両側アキレス腱反射消失,4 日
目に右眼球外転障害,筋力低下を認めた.血液・髄液,頭部・脊髄MRI,末梢神経伝導速度検査で異常
なく,ヒラメ筋誘発筋電図検査で両側H 波の消失を認めた.8日目以降,症状は軽快し,後遺症なく退院
した.入院時の血液検体から抗GQ1b IgG抗体が検出された
【考察】FS は外眼筋麻痺に先行して瞳孔異常や球麻痺をきたしうるため,経時的な神経診察や生理学的検
査・画像検査による鑑別が重要である