ナガサカ ヤスコ
NAGASAKA Yasuko
長坂 安子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授・基幹分野長 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 帝王切開術後に硬膜外膿瘍をきたした1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 66(4),752-757頁 |
著者・共著者 | 横田 祐子, 齊藤 理恵, 前田 有香, 岩瀬 純, 佐藤 亜美, 美坂 聡樹, 秋谷 文, 塩田 恭子, 山中 美智子, 百枝 幹雄, 橋本 学, 長坂 安子 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2017/10 |
概要 | 硬膜外膿瘍は免疫抑制状態や硬膜外穿刺手技等を背景とする深部感染症である。今回私達は帝王切開術後に硬膜外膿瘍を発症した症例を経験したので報告する。症例は40歳。妊娠14週で乳癌と診断され、妊娠22週に両側乳房部分切除術を施行した。浸潤性乳管癌(stage IA)に対して妊娠32週までに化学療法を3回施行した。既往帝王切開後妊娠の適応で妊娠37週に硬膜外併用脊髄くも膜下麻酔下で選択的帝王切開術を施行した。術後6日目に神経学的所見のない背部痛と発熱を認め、精査を行いMRIで硬膜外膿瘍と診断した。起炎菌であるStaphylococcus aureus(MSSA)に対して、6週間の抗菌薬加療を施行し、神経学的後遺症なく治癒した。硬膜外膿瘍は稀であるが、重篤な合併症をきたす感染症であり、早期診断と治療が重要である。無痛分娩が増加する中で、硬膜外穿刺後の背部痛で考慮すべき疾患であると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2018048534 |