スギウラ ヒデカズ   Sugiura Hidekazu
  杉浦 秀和
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   助教
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 慢性腎臓病G5A3で急性脊髄硬膜外血腫を発症し迅速な手術で軽快した1例
掲載誌名 正式名:日本透析医学会雑誌
ISSNコード:13403451/1883082X
掲載区分国内
出版社 (一社)日本透析医学会
巻・号・頁 57(5),205-209頁
著者・共著者 中居 杏奈, 杉浦 秀和, 杉浦 尚子, 石塚 史乃, 雨宮 伸幸, 窪田 研二, 坂井 顕一郎, 星野 純一
担当区分 2nd著者
発行年月 2024/05
概要 脊髄硬膜外血腫は,血腫形成により麻痺などの神経症状が進行する疾患である.脳血管障害は慢性腎臓病(CKD)患者にとって重要な合併症であるが,脊髄硬膜外血腫の報告は少ない.63歳男性.糖尿病性腎症を原疾患とするCKD G5A3で,既往歴に,脳梗塞,労作性狭心症があり,アスピリン100mgを内服していた.頸部の伸展運動を行った際に突然,頸部後方の疼痛,四肢の麻痺が出現したため救急車で来院.頸椎MRIでC2-4レベルに血腫を認め,脊髄硬膜外血腫と診断した.ただちにC2-5の血腫除去術を施行した.術後より麻痺は改善傾向となり,手指の巧緻機能も回復した.CKDに対し血液透析を導入し退院.麻痺の改善後,腹膜透析の手技も獲得でき移行した.脊髄硬膜外血腫は,脳梗塞との鑑別に難渋する可能性があり,また,その関連要因は,血液凝固異常,高血圧などが指摘されており,CKDの合併症として,注意を要すると考えられた.(著者抄録)
文献番号 Y604470004<Pre 医中誌>