ジビキ ノリエ
Jibiki Norie
地曵 典恵 所属 医学部 医学科(附属八千代医療センター) 職種 講師 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | トラスツズマブ デルクステカンにより片側に病理学的完全奏効が得られた両側HER2陽性浸潤性乳管癌の1例 |
掲載誌名 | 正式名:癌と化学療法 ISSNコード:03850684 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)癌と化学療法社 |
巻・号・頁 | 50(3),327-331頁 |
著者・共著者 | 宮崎 正二郎, 岩崎 圭, 成田 徹, 米田 五大, 武井 寛幸, 地曳 典恵 |
発行年月 | 2023/03 |
概要 | 症例は52歳,女性。両側HER2陽性乳癌,両側腋窩リンパ節(LN)転移,両側肺転移,stage IV。標準的化学療法としてトラスツズマブ+ペルツズマブ+ドセタキセル療法を施行,右乳癌,右腋窩LN転移,両側肺転移は縮小したが左乳癌,左腋窩LN転移は増大となった。その後トラスツズマブ エムタンシンを施行,左腋窩LN転移は縮小したが左乳癌は増大し左乳房は著しく緊満した。トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)を施行したところ,治療開始後初めて左乳癌が縮小し乳房の炎症所見も消失した。他病変の再燃はなかった。T-DXdを7回施行し経過中最も縮小となった段階で左乳腺全切除,左腋窩LN郭清術を施行した。病理にて左乳腺,左腋窩LNとも腫瘍細胞の完全消失が確認された。難渋したHER2陽性乳癌の局所治療にT-DXdが極めて有効であった症例を経験したので報告する。(著者抄録) |
文献番号 | 2023129937 |