イシヅカ ツトム
Ishidzuka Tsutomu
石塚 敏 所属 その他 その他 職種 臨床検査副技師長 |
|
論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 臓器移植における補体依存性細胞傷害試験において偽陽性を示す抗CD20モノクローナル抗体の検討 |
掲載誌名 | 正式名:医学検査 ISSNコード:09158669/21885346 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本臨床衛生検査技師会 |
巻・号・頁 | 72(4),492-498頁 |
著者・共著者 | 小林 悠梨, 石塚 敏, 笹野 まゆ, 高柳 嘉代, 細羽 恵美子, 三浦 ひとみ, 石田 英樹, 江川 裕人 |
発行年月 | 2023/10 |
概要 | 臓器移植において,Rituximabはレシピエントに投薬することでB cell系の一部を枯渇化させ,一時的に抗体産生細胞への分化を抑制する働きがある。そのためドナー特異的抗体(DSA)となる新生抗体の産生抑制や,抗体関連型拒絶(ABMR)の予防および治療を目的に重要な役割を担う治療薬として使用されてきている。しかし,RituximabはDSAを検出する補体依存性細胞傷害試験(CDC-XM)のB cellに偽陽性を引き起こすことが知られている。本研究では,Rituximabの影響を回避するためMagnetic Beads,抗イディオタイプ抗体を用いた血清処理法と蛋白分解酵素を用いたB cell上のCD20抗原処理法について検討を行った。Magnetic Beads,抗イディオタイプ抗体を用いた血清処理法ではRituximab 600 mg/bodyまで偽陽性を回避することができた。しかし,蛋白分解酵素によるB cell処理法では安定した結果を得ることはできなかった。CDC-XMは,ウサギ補体に反応性を示す補体依存性抗体のみ検出する方法として今なお重要視されている抗体検出法である。今後Rituximab投薬症例に有用な血清処理方法になり得ると推察される。(著者抄録) |
文献番号 | 2024128754 |