ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 複数回および希少部位への再発を認めた低異型度子宮内膜間質肉腫に対する治療の検討 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 73(2),429-434頁 |
著者・共著者 | 田中 利蓉子, 堀部 悠, 小谷 陽美, 小野澤 真弓, 橋本 友美, 菅野 俊幸, 本橋 卓, 秋澤 叔香, 中林 章, 舟本 寛, 熊切 順, 田畑 務 |
発行年月 | 2024/04 |
概要 | LGESSは,緩徐に進行し予後良好だが,晩期再発を繰り返す稀な子宮悪性腫瘍である.本症例は45歳時に多発子宮筋腫,子宮腺筋症の術前診断にて腹式単純子宮全摘出術を施行しLGESSの診断に至った.外来での経過観察中,術後13ヵ月で,左卵巣静脈から下大静脈に至る腫瘍塞栓および腟断端部再発をきたし,病変摘出術を施行後,酢酸メドロキシプロゲステロン療法400mg/日を87ヵ月間継続したが,鼠径部に孤発性に再発し病変摘出術を行った.術後より現在までMPA療法を継続し,再発なく経過している.LGESSの治療は子宮全摘出術および両側付属器摘出術が原則であり,MPA療法は外科的切除後の残存病変や再発・転移巣の治療だけでなく,再発予防としても有用である.切除可能な再発病変であれば外科的な完全切除を推奨する報告は多い.LGESSは再発部位にかかわらず完全摘出が可能な限り何度でも外科的治療を行い,MPA療法を継続することが予後に寄与しうる.また,代替薬としてAIも検討される.(著者抄録) |
文献番号 | Y509290050<Pre 医中誌> |