ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 母児間輸血症候群が強く疑われた新生児重度脳神経障害の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 73(2),274-280頁 |
著者・共著者 | 佐山 文都, 鈴木 正人, 鈴木 崇, 中林 章, 水主川 純, 田畑 務, 垣内 五月 |
発行年月 | 2024/04 |
概要 | 症例は39歳,3妊1産.妊娠34週の健診までとくに異常を認めなかった.その後,胎動減少感の自覚があったものの,多忙であり受診の判断に至らなかった.妊娠37週の妊婦健診時,超音波検査において著明な胎児腹水と胎児心拍数モニタリングの異常を認め,当院に母体搬送となり,胎児機能不全の診断で緊急帝王切開術を施行した.児は3,297gの女児,Apgar scoreは1分後1点,5分後5点,pH7.199であった.蘇生処置後,脳低温療法も実施したが,頭部MRI検査にて重度の低酸素性虚血性脳症の所見を認めた.胎児腹水を惹起する各種病態の検索を行い明らかな原因は不明であったが,新生児に貧血があり,他に明らかな異常所見がないことから,母児間輸血による重症胎児貧血の回復期であった可能性が示唆された.母児間輸血の発症予知は極めて困難であるが,定期的な妊婦健診,胎動減少感の自覚時の受診の啓発が必要である.(著者抄録) |
文献番号 | Y509290022<Pre 医中誌> |