ナカバヤシ アキラ
  中林 章
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 妊娠39週に誘因なく恥骨骨折を発症し,無痛経腟分娩となった1例
掲載誌名 正式名:東京産科婦人科学会会誌
ISSNコード:21860599
掲載区分国内
出版社 (一社)東京産科婦人科学会
巻・号・頁 73(2),270-273頁
著者・共著者 鴨志田 創, 渡辺 智之, 國司 真央, 高瀬 瑠璃子, 井上 桃, 山岡 結香, 鈴木 崇, 中林 章, 水主川 純
発行年月 2024/04
概要 妊娠中の恥骨部痛や鼠径部痛は比較的頻度の高い症状であるが,中には恥骨骨折が生じている場合があり注意が必要である.今回,妊娠中に誘因なく恥骨骨折を生じ,無痛経腟分娩となった症例を経験したので報告する.症例は37歳,1妊0産.既往歴・家族歴に特記事項を認めなかった.妊娠初期より当院で妊娠管理を行い,経過に特に問題はなかった.妊娠39週,歩行時に突然の左恥骨部痛が発生し,改善しないため当院救急外来を受診した.経過観察入院としたが同日に陣痛発来し,無痛分娩希望であったため硬膜外麻酔を開始して経腟分娩となった。分娩後も左恥骨部痛が持続するためX線撮影を行い,恥骨骨折と診断した.骨密度測定にて骨粗鬆症の診断には至らず,保存的治療にて症状は改善して退院した.本症例は妊娠・授乳関連骨粗鬆症の診断には至らなかったが,妊娠・授乳期は骨折のリスクが高まっていることを認識して診断や治療を行うことが重要である.(著者抄録)
文献番号 Y509290021<Pre 医中誌>