ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 完全流産4ヵ月後に無月経を契機に診断された子宮動静脈奇形の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 73(2),251-256頁 |
著者・共著者 | 矢野 眞木, 中林 章, 村田 周子, 堀部 悠, 橋本 友美, 菅野 俊幸, 熊切 順, 水主川 純, 田畑 務, 森田 賢 |
発行年月 | 2024/04 |
概要 | 子宮動静脈奇形は,流産や分娩後に生じる稀な疾患であるが,大量出血の要因となるため早期に診断することが求められる.今回,診断に時間を要したが大量出血を生じる前に診断・治療し得た子宮動静脈奇形を経験した.症例は28歳,2妊0産,完全流産と診断された後に6週性器出血が持続したため,造影CT検査(平衡相)を施行したが異常は指摘されなかった.止血後2ヵ月月経の再開がなかったため,再度造影CT検査を行い,早期相で子宮内腔に結節状の血管増生を認め子宮動静脈奇形と診断した.子宮動脈塞栓術を施行し4ヵ月後の子宮鏡検査で内腔は正常化した.無月経に対しては黄体ホルモンで月経を調整し,その後自然排卵し妊娠に至ったが化学流産となった.診断においては妊娠組織遺残を疑い施行した超音波カラードプラは,異常血流を確認でき有用であった.一方,血管病変である子宮動静脈奇形の診断には造影CTの早期相が必要であった.(著者抄録) |
文献番号 | Y509290018<Pre 医中誌> |