オオツボ テンペイ   Ootsubo Tenpei
  大坪 天平
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 うつ病患者の甲状腺機能と治療反応性についての検討 ロジスチック回帰分析を用いて
掲載誌名 正式名:昭和医学会雑誌
ISSNコード:00374342
掲載区分国内
出版社 昭和大学・昭和学士会
巻・号・頁 61(3),306-312頁
著者・共著者 鳥居 成夫, 大坪 天平, 田中 克俊, 上島 国利, 渡辺 壮一郎, 吉邨 善孝, 宮岡 等
発行年月 2001/06
概要 鬱病患者46例を対象とした.17項目Hamilton Rating Scale for Depression(HRSD-17)得点が初診時から12週後までに50%以下に減少した症例をresponder,それ以外をnonresponderとした.Responderであるかないかを目的変数とし,性別,年齢,初診時HRSD-17得点,free thyroxine(FT4)を説明変数としたロジスチック回帰モデルを用いた解析を行った.さらに,治療前後における各甲状腺ホルモン値の変化を検討した.その結果,responderであるという事と,初診時のFT4値が,オッズ比43.4で有意な正の相関を示した.Responderとnonresponderのいずれも,治療開始時と比較して12週後にはFT4値が有意に減少していたが,responderの方が減少の幅が有意に大きかった.以上より,初診時FT4が高値である事と鬱病の治療反応性との間には,強い関連があり,治療開始時の甲状腺機能検査が,治療反応性の予測因子となりうる可能性が示唆された
文献番号 2002074272