オオツボ テンペイ   Ootsubo Tenpei
  大坪 天平
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 日本語版Hamilton Anxiety Rating Scale-Interview Guide(HARS-IG)の信頼性・妥当性検討
掲載誌名 正式名:臨床精神薬理
ISSNコード:13433474
掲載区分国内
出版社 (株)星和書店
巻・号・頁 8(10),1579-1593頁
著者・共著者 大坪 天平, 幸田 るみ子, 高塩 理, 田中 克俊, 衛藤 理砂, 尾鷲 登志美, 太田 晴久, 池澤 聰, 鄭 英徹, 山縣 文, 上島 国利
発行年月 2005/10
概要 Hamilton Anxiety Rating Scale-Interview Guide(HARS-IG)の日本語版を作成し,その信頼性・妥当性を検討した.Mini International Neuropsychiatric Interview(M.I.N.I.)で,不安障害あるいは気分障害と診断された患者51人{男性21人,女性30人,平均年齢(SD):42.3(11.3)歳,年齢幅:27-71歳,主診断:パニック障害10人,全般性不安障害7人,大うつ病性障害31人,その他3人}を対象とした.面接は,1人の患者に対して,2人の評価者が同席し,HARS-IG,HARS,Clinical Global Impression(CGI),Global Assessment for Function(GAF)を用いて行った.内的整合性を示すCronbachのα係数は0.88と優秀な値を示した.HARS-IGの評価者間一致度(ANOVA ICC)は,項目全体では0.98と優秀な値を示し,HARSの0.95より高値であった.HARS-IG総得点とCGI得点,GAF得点の相関係数はそれぞれ,0.53,-0.54と良好な相関を示した.HARS-IG総得点(y)とCGI得点(x)の線形回帰直線はy=5.26x-0.46で表せ,この直線より,CGIの「軽症(3点)」は15点前後,同様に「中等症(4点)」は20点前後,「重症(5点)」はHARS-IGの25点前後と判断された.HARS-IG日本語版は,優秀な信頼性・妥当性を示し,臨床で有用な,不安症状の重症度評価尺度であることが示唆された(著者抄録)
文献番号 2005285849