オオツボ テンペイ
Ootsubo Tenpei
大坪 天平 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【思いやりのある薬物療法】思いやりのある抗不安薬治療 |
掲載誌名 | 正式名:臨床精神薬理 ISSNコード:13433474 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)星和書店 |
巻・号・頁 | 8(5),671-677頁 |
著者・共著者 | 高塩 理, 大坪 天平 |
発行年月 | 2005/05 |
概要 | 抗不安薬の副作用は,不安を抱える精神障害者のquality of life(QOL)に影響を与える.Benzodiazepine系抗不安薬は,鎮静催眠作用と筋弛緩作用があり,特に高齢者では転倒による骨折の危険性を考慮する.また,認知機能障害や奇異(逆説)反応など中枢神経系への影響にも注意が必要である.依存の予防には,薬物特性,性格や環境要因に加え,医原性の要因も十分に配慮する.催奇形性,新生児,授乳に及ぼす影響について,母子双方のQOLの向上を考慮すべきである.セロトニン部分作動薬は,効果発現の遅さや短い半減期などがコンプライアンスの低下を招かぬよう,十分な説明を行う必要がある.β遮断薬は不安に伴う身体症状に有効である.精神障害者のQOLを考慮した抗不安薬の臨床試験を行い,エビデンスに基づいた精神科治療を目指していくことが,思いやりのある治療につながると考えられる(著者抄録) |
文献番号 | 2005127813 |