オオツボ テンペイ
Ootsubo Tenpei
大坪 天平 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 気分障害の併存症と治療上の重要性 |
掲載誌名 | 正式名:臨床精神薬理 ISSNコード:13433474 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)星和書店 |
巻・号・頁 | 17(8),1079-1084頁 |
著者・共著者 | 大坪 天平 |
発行年月 | 2014/08 |
概要 | 2013年5月に19年ぶりに改訂されたDSM-5診断基準において、双極性障害とうつ病性障害の項に、"anxious distress specifier"という評価法が追加された。その理由は比較的明確である。元来、抑うつと不安の共通性は指摘されていたが、双極性障害とうつ病性障害などの気分障害には不安障害が高率で併存することが明らかとなっている。また、気分障害に不安障害が併存すると、気分障害の経過・転帰が悪化し、重症となり、自殺企図率が上がり、薬物反応性が悪化し、多剤併用となりやすくなる。総じて、気分障害患者の不安の有無や程度を正確に把握することは、治療の反応性や経過・転帰の予測、ひいては患者の社会機能やQOLの維持のために重要であるとの視点から追加された。さらに、DSM全体が、カテゴリー診断偏重ではなく、dimension評価を付加することにより、より正確に個別化された治療計画の設定や縦断的評価が可能な診断基準を目指しているという流れも影響している。(著者抄録) |
文献番号 | 2014297743 |