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            オオツボ テンペイ
            OOTSUBO Tenpei
           大坪 天平 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 特任教授  | 
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| 論文種別 | 総説 | 
| 言語種別 | 日本語 | 
| 査読の有無 | 査読なし | 
| 招待の有無 | 招待あり | 
| 表題 | 新規抗うつ薬venlafaxine | 
| 掲載誌名 | 正式名:臨床精神薬理 ISSNコード:13433474  | 
| 掲載区分 | 国内 | 
| 出版社 | (株)星和書店 | 
| 巻・号・頁 | 19(4),453-460頁 | 
| 著者・共著者 | 大坪 天平 | 
| 発行年月 | 2016/04 | 
| 概要 | 世界的にうつ病治療のゴールド・スタンダードとして使用されてきたvenlafaxineが、2015年9月に国内でも「うつ病・うつ状態」を適応として承認され、臨床導入された。国内ではmilnacipran、duloxetineに続き3剤目のSNRI(Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor)となる。Venlafaxineは脳神経細胞のシナプス間隙でセロトニンおよびノルアドレナリントランスポーターを強力かつ選択的に阻害することで抗うつ作用を呈する。薬理学的な特徴として、低用量では主にセロトニン系に作用し、高用量ではセロトニン系とともにノルアドレナリン系の作用がより強まると考えられている。Venlafaxineは主に消化管から吸収され、肝臓で活性代謝物に代謝されたのち、未変化体・代謝物ともに全身循環に到達し、グルクロン酸抱合体として尿中に排泄される。チトクロームP450およびP糖蛋白質の阻害作用が少なく、相互作用のリスクが少ない。国内臨床試験ではうつ病・うつ状態に良好な有効性が認められ、安全性および忍容性が確認された。今後、日本人におけるうつ病治療の新たな選択肢として、臨床下での有効性および安全性のエビデンスが蓄積されることを期待する。(著者抄録) | 
| 文献番号 | 2016172637 |