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            オオツボ テンペイ
            OOTSUBO Tenpei
           大坪 天平 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 特任教授  | 
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| 論文種別 | 総説 | 
| 言語種別 | 日本語 | 
| 査読の有無 | 査読なし | 
| 招待の有無 | 招待あり | 
| 表題 | わが国の全般不安症の現状と課題 | 
| 掲載誌名 | 正式名:不安症研究 ISSNコード:21887578/21887586  | 
| 掲載区分 | 国内 | 
| 出版社 | 日本不安症学会 | 
| 巻・号・頁 | 14(1),2-11頁 | 
| 著者・共著者 | 大坪 天平 | 
| 発行年月 | 2022/11 | 
| 概要 | 全般不安症(GAD)はもともと残遺カテゴリーから出発し,"心配"を中心とする独立カテゴリーとして再構築された。しかし"心配"は他の精神疾患や身体疾患でもよくみられる症状であり,疾患の中心症状としての特異性がない。また,GADは他の精神疾患とのcomorbidity率が極めて高く,そのdistinct entityとしての存在に疑問を生じずにいられない。そもそも,この40年間,GADの診断基準自体が大きく揺らいでおり,DSMとICDでも大きく異なっていた。GADはうつ病の前駆症状,残遺症状,増悪因子,あるいは重症度指標にすぎないのではないかとの指摘もある。特にわが国においては,GADは積極的に付けられる診断ではない。たとえ,GADの患者だとしても,うつ病や他の不安症,あるいは身体表現性障害などの診断で,治療されているのであろう。中には,多剤併用となって場合もあるかもしれない。このような状況を脱するためには,わが国において,さらなるGADの啓発,GADの適応をもつ抗うつ薬の導入,GADの診療ガイドラインの作成が必要と考えられる。(著者抄録) | 
| 文献番号 | 2024037531 |