オオツボ テンペイ
Ootsubo Tenpei
大坪 天平 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【向精神薬の出口戦略】向精神薬の出口戦略 抗不安薬 |
掲載誌名 | 正式名:臨床精神薬理 ISSNコード:13433474 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)星和書店 |
巻・号・頁 | 24(9),951-959頁 |
著者・共著者 | 大坪 天平 |
発行年月 | 2021/09 |
概要 | ベンゾジアゼピン系抗不安薬(BZs)は、不安症やうつ病、心身症にともなう不安に多く使用されている。しかし、そこには依存性(特に臨床用量依存)、乱用、長期使用による認知機能の低下、転倒などの問題があり、BZsの多剤併用、および、長期漫然使用を避けるよう、厚生労働省も診療報酬改定などを通して誘導している。今や不安症の第一選択はBZsではなくなっているが、やむを得ず使用する場合はあるだろうし、すでに長期処方している場合には、その出口戦略を考えることが、多剤併用や長期漫然使用を避けたり、そこから脱却するためには必須である。ここでの、出口戦略とは、治療標的となる精神疾患(この場合、不安症や不安症状)が寛解・治癒した後に、安全な長期維持療法を選択するか、減量・中止を試みるか、精神科薬物療法の中長期的な展開に関する医療者と患者との共同意思決定(shared decision making:SDM)を指す。本稿では、わが国のBZs使用実態、どうしてBZsを減量・中止すべきなのか、依存・耐性・離脱の問題、長期使用に繋がる臨床用量依存、および、BZsの減量・中止方法に関し述べる。その中で、筆者が関わった「向精神薬の適正使用(出口戦略)ガイドライン」を実践するための、患者と治療者によるSDM用資材decision aid(DA)についても述べる。(著者抄録) |
文献番号 | 2021310887 |