クドウ ケンジ
Kudou Kenji
工藤 健司 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 講師 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | (特集企画 ロボット支援手術の現状と課題)ロボット支援手術の現状と展望-上部消化管領域- |
掲載誌名 | 正式名:日本手術医学会誌 ISSNコード:13408593 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 日本手術医学会 |
巻・号・頁 | 44(2),197-202頁 |
著者・共著者 | 細田 桂†, 小川杏平, 伊藤俊一, 前田新介, 工藤健司, 成宮孝祐 |
発行年月 | 2023/06 |
概要 | 手術支援ロボットda Vinciを使用した消化器外科領域の内視鏡外科手術が,2018年度から保険収載され,胃癌・食道癌に対してもロボット手術が広まってきている。胃癌に対するロボット手術は,多施設共同臨床試験で従来型腹腔鏡手術と比較して,術後合併症発生割合の低下が確認されていた。その後の追跡調査で生存率も良好であったことが示されたことから,2022年度に診療報酬点数の加算が認められた。現在,日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)では,ロボット手術と従来型腹腔鏡手術の多施設共同ランダム化比較が行われており,同様の結果が得られることが期待されている。一方で,手術支援ロボットda Vinciは触覚のフィードバックが乏しいため,術中のトラブルを起こさないよう十分な注意が必要である。食道癌に対するロボット手術は,世界中の様々な施設から後ろ向き研究の結果が報告されてきた。反回神経麻痺の発生割合が少なくなるといった報告が数多く出されており,食道癌に対するロボット手術の大きな利点であると考えられる。中国からの多施設共同ランダム化比較試験によると,手術時間はロボット手術の方が有意に短く,反回神経麻痺の発生割合に有意差はなく,術前治療が入った症例の胸部リンパ節郭清個数は増加していた。手術支援ロボットは,外科手術における技術革新であり,この革新的な技術がさらに発展していくことで,より安全で正確な手術が誰でもどこでも受けられるようになっていくであろう。(著者抄録) |
文献番号 | 2023225686 |