フルイチ ヨシヒロ   Furuichi Yoshihiro
  古市 好宏
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 画像診断と肝生検で診断し得た肝Adrenal rest tumorの1例
掲載誌名 正式名:肝臓
ISSNコード:04514203/18813593
掲載区分国内
出版社 (一社)日本肝臓学会
巻・号・頁 63(2),69-76頁
著者・共著者 中村 駿介, 掛川 達矢, 竹内 啓人, 高橋 宏史, 冨田 裕介, 阿部 正和, 吉益 悠, 笠井 美孝, 杉本 勝俊, 古市 好宏, 糸井 隆夫
発行年月 2022/02
概要 症例は68歳女性.元来,自己免疫性肝炎に対し前医でプレドニゾロンを内服していた.スクリーニングのCTと精査目的のMRI検査にて肝S7に腫瘤性病変を認め,肝細胞癌の疑いで精査目的に当科紹介受診した.Dynamic CT,ガドキセト酸ナトリウム造影MRI,造影超音波検査,131I-アドステロールシンチグラフィを施行し,肝Adrenal rest tumor(HART)が疑われた.確定診断目的に肝腫瘍生検を施行し,HARTと診断した.内分泌学的評価を施行した結果,コルチゾールの過剰分泌は認めず,臨床的に非機能性腫瘍と判断した.HARTは比較的稀な腫瘍であり,術前に肝細胞癌と診断され手術を施行された報告が多い.本症例は画像診断からHARTを疑い,肝生検で診断し得た.HARTを切除せずに経過観察している貴重な症例を経験したので,文献的考察を含めて報告する.(著者抄録)
文献番号 2022134254