フルイチ ヨシヒロ
Furuichi Yoshihiro
古市 好宏 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 非アルコール性脂肪性肝疾患におけるShear wave elastographyとFIB4 indexを用いた非侵襲的評価法の検討 |
掲載誌名 | 正式名:超音波医学 ISSNコード:13461176/18819311 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公社)日本超音波医学会 |
巻・号・頁 | 47(6),241-248頁 |
著者・共著者 | 竹内 啓人, 杉本 勝俊, 大城 久, 岩塚 邦生, 河野 真, 吉益 悠, 笠井 美孝, 古市 好宏, 坂巻 健太郎, 糸井 隆夫 |
発行年月 | 2020/11 |
概要 | 目的:Shear wave elastography(SWE)は,B型およびC型慢性肝炎で有効性が実証されているが,非アルコール性脂肪肝疾患(non-alcoholic fatty liver disease:NAFLD)の場合には有効性は限定的である.本研究は,肝生検によりNAFLDの確定診断を受けた患者に対し,SWEおよびFIB4 indexの精度を評価し,SWE測定に関するその他の組織学的パラメーターの影響を評価することを目的とした.方法:本研究は当施設の倫理委員会の承認を受けて行った.組織学的にNAFLDと診断された71名の患者(平均年齢50.8歳±15.7歳)を対象に調査した.患者全員にSWE(Aixplorer;SuperSonic Imagine)を用いて肝硬度測定を行い,FIB4 index(年齢,AST,ALT,血小板数に基づく)の測定を行った.SWE測定値は,NAFLD activity score(NAS)とFIB4 indexに基づいて組織学的特性と比較を行った.結果:肝線維化stage 3以上の診断で見られるROC曲線下の面積は,SWEの場合0.821(最適Cut off値13.1kPa,感度62.5%,特異度57.4%)で,FIB4 index(最適Cut off値1.41,感度71.9%,特異度53.9%)の場合は0.822であった.SWEを使用して測定した肝硬度の中央値は,肝線維化stage(P<0.001),炎症grade(P=0.018),風船様腫大grade(P<0.001)が上昇するにつれて,段階的に上昇し,肝脂肪化gradeが上がるにつれて段階的に上昇した(P=0.046).結論:SWEおよびFIB4 indexは,NAFLD患者の肝線維化stageを推定するのに役立つ非侵襲的方法である.しかし,重度の肝脂肪化の存在下では肝硬度測定に影響を及ぼし,肝線維化stageが過小評価される場合がある.(著者抄録) |
文献番号 | 2021126215 |