フルイチ ヨシヒロ   Furuichi Yoshihiro
  古市 好宏
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   准教授
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 超音波Shear Wave Dispersion Imagingによる肝の弾性と粘性の測定
掲載誌名 正式名:肝臓
ISSNコード:04514203/18813593
掲載区分国内
出版社 (一社)日本肝臓学会
巻・号・頁 58(9),536-539頁
著者・共著者 杉本 勝俊, 森安 史典, 大城 久, 吉益 悠, 竹内 啓人, 笠井 美孝, 古市 好宏, 小林 功幸, 中村 郁夫, 糸井 隆夫
発行年月 2017/09
概要 四塩化炭素(CCL)投与にて急性肝障害モデルと肝繊維化モデルを作製し、各種病態における粘性と弾性との関係について考察した。5週齢の雄性SDラット25匹を用い、20匹にCCLを投与して急性肝障害モデルと肝繊維化モデルを作製し、残りの5匹は正常コントロール(G0)とした。CCL2回隔日投与群急性肝障害モデルG1群(n=5)、CCL4回連日投与急性肝障害モデルG2群(n=5)、CCL週2回6週間投与肝繊維化モデルG3群、CCL週2回10週間投与肝繊維化モデルG4群とした。実験の結果より、粘弾性に関連するSW伝搬速度と、粘性のみと関連するdispersion slopeとの間には弱い相関があるものの、dispersion slopeは弾性率とは独立した指標と捉えることができた。弾性は主に肝繊維化を反映し、粘性は主に肝臓の壊死・炎症を反映することが示唆された。粘性と関連する指標であるdispersion slopeは弾性率とは独立した指標であり、肝臓の病態を評価する上で有用であると考えられた。
文献番号 2018004693