フルイチ ヨシヒロ
Furuichi Yoshihiro
古市 好宏 所属 医学部 医学科(附属足立医療センター) 職種 准教授 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【細径内視鏡のSecond Stage】経鼻内視鏡を用いたアルゴンプラズマ凝固法による集学的食道静脈瘤治療 |
掲載誌名 | 正式名:消化器内視鏡 ISSNコード:09153217 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)東京医学社 |
巻・号・頁 | 26(11),1919-1925頁 |
著者・共著者 | 古市 好宏, 河合 隆, 森安 史典 |
発行年月 | 2014/11 |
概要 | 食道静脈瘤の集学的治療として、アルゴンプラズマ凝固法(APC)は再発抑制の観点から有用である。非施行群に比べ、再発率を55%抑制する効果がある。しかし、治療に伴う頻回なセデーションは肝性脳症を遷延化させる危険性があり、肝硬変患者の呼吸状態に悪影響を与える。というのも、肝硬変患者はしばしば肺動静脈シャントを合併しているからである。経鼻内視鏡は被検者の苦痛が少なく、セデーションを使用する必要がない。そのため、経鼻内視鏡下でAPCを行えば、この問題を解決できる可能性がある。当施設での101例前向きランダム比較試験では、経鼻APC法の累積再発率は経口法と同等度であり、その再発抑制効果は遜色ないと思われた。また、術中血圧や心拍数、酸素飽和度は経鼻APC群のほうが良好な成績を収めた。そのため、肝性脳症や肺動静脈シャントを合併した肝硬変症例に対しては、今後、経鼻APC法が良い適応になる可能性が高いと考える。(著者抄録) |
文献番号 | 2015094775 |