フルイチ ヨシヒロ   Furuichi Yoshihiro
  古市 好宏
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 TS-1/CDDP併用療法が奏効した肺転移を伴う肝細胞癌の1例
掲載誌名 正式名:肝臓
ISSNコード:04514203/18813593
掲載区分国内
出版社 (一社)日本肝臓学会
巻・号・頁 50(3),145-152頁
著者・共著者 目時 亮, 今井 康晴, 市村 茂輝, 佐野 隆友, 宮田 祐樹, 村嶋 英学, 平良 淳一, 杉本 勝俊, 古市 好宏, 柳澤 京介, 清水 雅文, 山田 昌彦, 中村 郁夫, 森安 史典
発行年月 2009/03
概要 症例は、70歳男性。C型慢性肝炎にて他院で経過観察中に肝腫瘍を疑われ、当院紹介受診となった。初診時、S2-3に4.5cm大、S7に1.0cm大の肝細胞癌を認め肝静脈に浸潤していた。初回治療として肝動脈化学塞栓療法が施行されたが、3ヵ月後には、門脈浸潤を伴う多発肺転移巣を認め、全身化学療法を施行した。化学療法の内容は、TS-1/CDDP併用療法とした。化学療法1クール施行後より腫瘍マーカーの低下を認め、肺転移巣も徐々に縮小した。経過中、重篤な副作用は認めず、有害事象はgrade 1の血小板減少のみであった。肺転移診断から1年6ヵ月経過した現在、原発巣および肺転移巣はコントロールされたままで経過観察中である。今後、他臓器転移を伴う肝細胞癌に対してTS-1/CDDP併用療法が選択肢となりえる可能性が示唆された。(著者抄録)
文献番号 2009156030