ホンダ ゴロウ   HONDA Gorou
  本田 五郎
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
表題 胆道癌における外科切除縁の評価と臨床対応
掲載誌名 正式名:胆道
ISSNコード:09140077/18836879
掲載区分国外
出版社 (一社)日本胆道学会
巻・号・頁 37(2),162-174頁
著者・共著者 樋口亮太,古川 徹,本田五郎
発行年月 2023/05
概要 胆道癌の外科切除縁には胆管断端と剥離面が含まれる.胆管断端の評価は,胆道ドレナージチューブによる炎症のための上皮の再生・反応性異型,凍結切片での評価の困難性,付属腺/胆管周囲腺や壁内の導管が浸潤癌と類似,等の理由で経験豊富な病理医でも診断が難しい場合がある.胆管断端が浸潤癌陽性の予後は不良だが,追加切除の意義に対する意見は分かれる.上皮内癌陽性では短期的な予後は断端陰性と変わらないが,中長期的に再発を来す可能性がある.リンパ節転移がない早期の胆管癌では,上皮内癌陽性に対する追加切除が生存を改善する可能性がある.肝門部や肝十二指腸間膜では胆管と脈管の近接のため,剥離面の十分なマージンを確保しづらく,剥離面の浸潤癌陽性の場合は成績不良と報告されている.切除縁陽性例に対する術後治療で,上皮内癌と浸潤癌陽性を分けた報告はなくエビデンスは少ないが,化学療法や化学放射線療法に期待が持たれている.(著者抄録)
文献番号 2023249233