モリモト サトシ
Morimoto Satoshi
森本 聡 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 血液透析間体重増加の著しい透析困難症に腹膜透析の併用が有効であった1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本透析医学会雑誌 ISSNコード:13403451/1883082X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本透析医学会 |
巻・号・頁 | 42(4),333-337頁 |
著者・共著者 | 岡本 貴行, 森本 聡, 森田 龍頼, 万木 孝富, 北村 哲也, 福井 政慶, 上田 邦彦, 中嶋 章貴 |
担当区分 | 2nd著者 |
発行年月 | 2009/04 |
概要 | 74歳女性。患者は平成14年より糖尿病性腎症による慢性腎不全にて維持血液透析(HD)中であった。平成17年5月に肋骨骨折にて著者らの施設へ入院となった際、HD間の体重増加が中1日で平均3kg、中2日で平均4.5kgと非常に多く、HD時の血圧低下が著明であり、HD+限外濾過(ECUM)を最大週5回施行する必要があった。透析間の体重増加が許容範囲を超えていたため、飲水・塩分制限の必要性について本人・家族に繰り返し主治医・看護師より説明指導を行ったが、改善は認められなかった。そこで、除水補助目的で腹膜透析(PD)併用を開始したところ、平均1日800gの除水が得られた。PD併用後のHD間の体重増加は中1日で平均1kg、中2日で平均1.5kgとなり、週3回のHD(ECUM)でコントロールが可能となった。また、PD併用後はHD(ECUM)中の血圧低下が改善し、血液データでは小分子物質およびβ2マイクログロブリンの低下が認められた。尚、週あたりのHD時間は30時間から9時間へ著明に短縮し、患者の生活の質も向上した。 |
文献番号 | 2009252263 |