キクヤマ マサタカ
Kikuyama Masataka
菊山 正隆 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 特任准教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
表題 | (特集 膵癌の早期診断-診療ガイドラインの改訂を踏まえて)5.Stage 0,IA膵癌の診断と治療 (6)外科的治療を含めた集学的治療 |
掲載誌名 | 正式名:臨床消化器内科 ISSNコード:0911601X/24332488 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)日本メディカルセンター |
巻・号・頁 | 38(2),195-204頁 |
著者・共著者 | 大目祐介†, 本田五郎, 川本裕介, 植村修一郎, 高山敬子, 菊山正隆 |
担当区分 | 最終著者 |
発行年月 | 2023/01 |
概要 | <文献概要>近年,膵癌の早期診断の進歩に伴いStage 0やStage IAで発見される症例が増えつつあるが,両者の予後には大きな差があり,選択される治療法も同一ではない.膵上皮内腫瘍性病変(PanIN)のなかでも高度の異型を呈する病変(high-grade PanIN)がStage 0膵癌として扱われる代表的な病変である.PanINは腫瘤として直接的に認識できないため,その存在診断と局在診断が容易ではなく,二次性変化である間接的所見を糸口として診断される.そのうえで連続膵液細胞診(SPACE)を行って外科的切除を検討する.SPACEで腫瘍細胞が検出された場合,原則として画像上間接的所見を有する部分を可及的にすべて切除する.Stage IA膵癌は遠隔転移をきたすリスクがあり,局所のみならず遠隔転移の制御が必要になる.術前化学療法としてGS(ゲムシタビン+S1)療法を施行した後に,根治手術を施行し,術後補助化学療法としてS1療法を施行している.今後,診断精度の向上が望まれるとともに,至適術式の検討が必要である. |
文献番号 | X124080015<Pre 医中誌> |