イシヅカ ツトム   Ishidzuka Tsutomu
  石塚 敏
   所属   その他 その他
   職種   臨床検査副技師長
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 ABO血液型不適合生体腎移植における抗血液型IgG抗体検出法の開発
掲載誌名 正式名:日本臨床腎移植学会雑誌
ISSNコード:21879907
掲載区分国内
出版社 (一社)日本臨床腎移植学会
巻・号・頁 10(2),274-282頁
著者・共著者 笹野まゆ, 石塚 敏, 小林悠梨, 安尾美年子, 三浦ひとみ, 岩藤和広, 江川裕人, 石田英樹
発行年月 2022/12
概要 【目的】ABO血液型不適合生体腎移植ABO Blood type incompatible living donor kidney transplantation(ABOi-kTx)は,移植前にできる限り抗血液型抗体を除去することが重要であると考えられている。しかし,移植前の抗血液型抗体価に関係なく抗体関連型拒絶反応(antibody mediated rejection:ABMR)を示唆するまれなケースが存在する。われわれは,抗血液型抗体がABMRに関与する免疫学的メカニズムを解明するため,抗血液型IgGサブクラス(IgG1〜IgG4)検出法を新たに開発した。【対象および方法】ABOi-kTxのレシピエント34症例の抗血液型抗体について従来法の試験管法(tube technique:TT)である間接抗グロブリン法(indirect anti-globulin test:IAT)の抗体価およびFlow Cytometry法を用いたTotal IgG,IgGサブクラス(IgG1〜IgG4),Total C1q(IgG)を測定した。【結果】移植前の抗血液型IgGサブクラスの分布比率は,IgG2(42.3%),IgG1(33.0%),IgG3(19.6%),IgG4(5.2%)の順であった。そして,ABOi-kTxにおけるABMRには,とくにTotal C1q(IgG)やIgG1またはIgG3の変化が重要と考えられた。【結論】本研究で開発した抗血液型IgG抗体検出法は,ABOi-kTxでのABMRを回避する有用な検出法になる可能性が示唆された。(著者抄録)
文献番号 2023064917