ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 多嚢胞性卵巣症候群による左卵巣茎捻転術後に右卵巣茎捻転をきたした1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 71(3),626-631頁 |
著者・共著者 | 掘江 美幸, 菅野 俊幸, 下地 香乃子, 村田 周子, 橋本 友美, 本橋 卓, 秋澤 叔香, 中林 章, 舟本 寛, 熊切 順, 田畑 務 |
発行年月 | 2022/07 |
概要 | 卵巣茎捻転は卵巣壊死に至る恐れのある婦人科救急疾患である。一方、多嚢胞性卵巣症候群(polycystic ovarian syndrome:PCOS)は茎捻転の原因としては稀である。今回、左右の卵巣茎捻転を起こしたPCOSの1例を経験したので文献的考察とともに報告する。症例は32歳、0妊0産、合併症なし、既往に元来からの月経不順があった。1年4ヵ月前に左卵巣茎捻転で左卵巣部分切除術を施行されている。今回、下腹部痛を主訴に当院へ救急搬送された。初診で、右卵巣は多嚢胞と腫大を認めた。卵巣腫大の原因としてPCOSと診断した。緊急入院後、腹腔鏡下右卵巣茎捻転解除術と右卵巣表面多孔術を施行した。術後はPCOSの治療として、低用量エストロゲン・プロゲスチン療法を導入した。以降、卵巣腫大と卵巣茎捻転の再発を起こさず経過している。PCOSは卵巣腫大をきたす病態であり、卵巣茎捻転のリスクとなる。月経周期をコントロールし、卵巣腫大を改善することで卵巣茎捻転の再発予防の可能性が示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | 2022282363 |