ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 分娩様式の決定に苦慮した内子宮口付近の臍帯卵膜付着の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 71(3),569-574頁 |
著者・共著者 | 高瀬 瑠璃子, 藏本 吾郎, 川崎 真央, 柏崎 咲絵, 鈴木 正人, 永田 怜子, 鈴木 優人, 中林 章, 田畑 務 |
発行年月 | 2022/07 |
概要 | 臍帯卵膜付着は胎児機能不全や胎児発育不全をおこす可能性があり、その付着部位が子宮下方のときに帝王切開術の割合が上昇するという報告がある。今回、臍帯卵膜付着が内子宮口近くに存在し分娩様式の決定に苦慮した症例を経験した。症例は2妊0産、前医にて前置血管が疑われ妊娠20週に紹介され、その後入院管理となった。経腟超音波断層法にて臍帯は卵膜付着であり付着部位は内子宮口に一致し臍帯下垂の状態であった。その後付着部位は徐々に内子宮口から離れ、妊娠32週6日では内子宮口付近に臍帯等の構造物は認めず臍帯下垂も認めなかった。分娩様式は胎児機能不全などに迅速に対応できるようdouble set upでの計画分娩の方針となった。計画日前の妊娠38週1日に前期破水となり順調に経過し経腟分娩となった。卵膜付着の付着部位によって胎児機能不全などの危険性が増すと報告されているが、その付着部位を経時的に評価することで経腟分娩が可能となる事例があると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2022282352 |