キムラ ヨウコ
Yoko Kimura
木村 容子 所属 医学部 医学科 職種 評議員 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 易疲労感・倦怠感に半夏厚朴湯が奏功した3例 |
掲載誌名 | 正式名:日本東洋医学雑誌 ISSNコード:02874857/1882756X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本東洋医学会 |
巻・号・頁 | 73(3),297-302頁 |
著者・共著者 | 陣内厚子†, 木村容子 |
発行年月 | 2022/07 |
概要 | 疲れやすい(易疲労感)という主訴に対し半夏厚朴湯が奏功した3症例を経験した。症例1は44歳女性で仕事の多忙から疲労感を長期に感じていた。十全大補湯が無効で腹満や心下痞硬の所見から半夏厚朴湯を処方し、症状が軽快した。症例2は13歳女性で海外から日本へ引っ越し後から疲労感が生じ、不安感や動悸、心下痞硬も認め半夏厚朴湯を処方し症状が軽快した。症例3は18歳女性で大学入学後に勉学の苦痛から疲労感を認め、不安感や腹満、心下痞硬があり半夏厚朴湯を処方し疲労感は改善した。症例2と3では明らかなストレス要因があり、気鬱を強く疑った。症例1は明らかなストレスを訴えないものの、十全大補湯のような気虚を改善できる処方が無効で、仕事中の腹満など気鬱を疑う所見を認めた。"疲れやすい"といった症状には補気剤を使用する頻度が高いが、半夏厚朴湯のような理気剤が奏功することもある。患者の精神状態や環境要因に着目することも大切である。(著者抄録) |
文献番号 | W810160010<Pre 医中誌> |