ハナフサ ノリオ
Hanafusa Norio
花房 規男 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 人工知能の現状と課題 |
掲載誌名 | 正式名:日本透析医会雑誌 ISSNコード:09147136 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (公社)日本透析医会 |
巻・号・頁 | 37(1),75-87頁 |
著者・共著者 | 花房 規男 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2022/04 |
概要 | 人工知能(AI)の歴史は古く、現在は第3次ブームといわれている。AIはある入力に対して適切な出力を得るモデルということができる。近年のコンピュータ技術・インターネットをはじめとする大規模データの集積から、特に深層学習領域において大きな進歩が得られている。AIには、教師あり学習、教師なし学習、強化学習がある。また、データの種類からは、画像データ、自然言語、音声データ、時系列データなど様々なデータが用いられるが、歴史的に深層学習では画像・動画データ領域の進歩が著しい。医学においても、AI全体のブームを反映し、近年多くの論文が公表されている。腎臓領域では腎生検画像、透析領域では血圧低下の予測などへの応用が進んでいる。AIにおいては、良質な多くのデータをもとに学習することが重要であり、データの量と質が問われる。現在のAIにおいて、感情を持った強いAIは存在せず、また与えられたデータ以外の情報を考慮することができない。さらに、特に深層学習ではモデルがブラックボックス化し、出力が得られた理由が明確ではない。しかし、人間が認知できないような特徴量の抽出も可能である。医療におけるAIの責任については、現時点では結論は出ていないが、海外を中心に活発な議論が行われている。そのような中、日本腎・血液浄化AI学会が設立された。知識、データ、モデルの共有をもとに、この領域でのSociety 5.0への転換が求められている。(著者抄録) |
文献番号 | 2022203490 |