ウチダ ケイコ
UCHIDA Keiko
内田 啓子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 客員教授 |
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Article types | Original article |
Language | Japanese |
Peer review | Peer reviewed |
Title | 医学部・看護学部の女子学生におけるB型肝炎ワクチン接種後の獲得抗体価の推移 |
Journal | Formal name:CAMPUS HEALTH ISSN code:13414313/24329479 |
Domestic / Foregin | Domestic |
Publisher | (公社)全国大学保健管理協会 |
Volume, Issue, Page | 56(2),130-136頁 |
Author and coauthor | 福島 敬子†, 横田 仁子, 内田 啓子 |
Authorship | Last author |
Publication date | 2019/05 |
Summary | B型肝炎(Hepatisis B Virus:HBV)感染防御対策は医療従事者にとって重要である。HBVにはワクチンがあり、欧米では3回接種(1シリーズ)で約92%の抗体獲得が報告されているが、抗体獲得には人種、年齢、性別による影響が知られている。今回、本邦の医療系女子大学生おけるHBワクチン接種後の抗体獲得率及び2-3年後の抗体価の推移について検討を行った。対象は2016-2017年にHBワクチンを1シリーズ以上施行している当大学の医学・看護学部の女子学生(374名)とした。最終HBワクチン接種1ヵ月後にHBs抗体価を測定した。看護学生はワクチン接種後2年、医学部生は3年後にHBs抗体価を測定した。ワクチン接種後1ヵ月後の抗体獲得者(HBs抗体≧10mIU/ml)は362名(96.8%)であった。その内の117名(32.3%)が2-3年後にHBs抗体が陰性化した。ロジスティック回帰分析では、ワクチン接種1ヵ月後のHBs抗体価は2-3年後のHBs抗体陰性化との関連を認めた。ROC曲線から、ワクチン接種直後のHBs抗体価のCut off値は207.1mIU/mlであった。HBワクチン施行後の抗体獲得者において、数年で抗体が陰性化する症例が存在する。陰性化にはワクチン接種後1ヵ月後の抗体価が関連しており、低値であった場合は、血液汚染事故に特に注意が必要と考えられる。(著者抄録) |
Document No. | 2020051492 |