ヨダ ケイコ   Yoda Keiko
  余田 敬子
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   准教授
論文種別 総説
言語種別 日本語
査読の有無 査読なし
招待の有無 招待あり
表題 【口腔粘膜疾患のすべて】性感染症による口腔粘膜病変
掲載誌名 正式名:Derma.
ISSNコード:13430831
掲載区分国内
出版社 (株)全日本病院出版会
巻・号・頁 (304),39-51頁
著者・共著者 余田 敬子
担当区分 筆頭著者
発行年月 2021/01
概要 口腔咽頭に粘膜病変を生じるSTIのうち、梅毒の初期硬結、硬性下疳、粘膜斑は、特徴的な病変であることから診断しやすいが、抗菌薬投与や受診のタイミングによって病変の特徴が失われ、診断の機会を逸する可能性がある。HIV感染症・AIDSでは、無症候期以降の初発症状の40%が口腔粘膜で、カンジダ症、再発性アフタ性口内炎、非特異的口腔潰瘍、苔癬、カポジ肉腫、非ホジキンリンパ腫、扁平上皮癌など多岐にわたり、非特異的潰瘍など原因不明のものも含まれる。なかでも、カンジダ症、毛様白板症、HIV関連歯周囲炎、カポジ肉腫はHIV感染に特異的な病変とされ、HIV感染の診断の契機となる。HSV初感染時に生じる歯肉口内炎、咽頭炎、扁桃炎は、高熱、強い咽頭痛による摂食困難、頸部リンパ節の腫脹を伴う。症状と口腔咽頭所見の特徴から、経験のある臨床医であれば臨床所見のみで診断可能である。(著者抄録)
文献番号 2021133898