キムラ ヨウコ
Yoko Kimura
木村 容子 所属 医学部 医学科 職種 評議員 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 精神的ストレス下における冷飲食を契機に下痢が悪化した過敏性腸症候群に胃苓湯を中心とした漢方治療が有効であった女性の5症例 |
掲載誌名 | 正式名:日本東洋医学雑誌 ISSNコード:02874857/1882756X |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)日本東洋医学会 |
巻・号・頁 | 70(3),247-253頁 |
著者・共著者 | 木村容子†, 佐藤宏, 伊藤隆 |
担当区分 | 筆頭著者 |
発行年月 | 2019/07 |
概要 | 過敏性腸症候群(IBS)に胃苓湯を中心とした処方が有効であった5症例を経験した。陰証かつ虚証の女性(33-54歳)で温補の処方を使用して症状は落ちついていたが、精神的なストレスがあるところに、3月から6月の暑さにより冷飲食が増えて、便通状態が悪化した。悪化時には口渇や下痢などの水滞による症状、心窩部や下腹部の腹満感、不安感、憂うつ感など気うつによる症状がみられ、腹診では心下痞硬が全例に認められた。水滞と気うつによる病態と考え、五苓散と気の巡りを改善する厚朴や陳皮を含む平胃散の合方である胃苓湯を投与した。処方内訳は胃苓湯単独が1例、胃苓湯と桂枝加芍薬湯や建中湯類(黄耆建中湯、小建中湯)の併用が3例、桂枝茯苓丸との併用が1例であった。精神的なストレス負荷があり、冷飲食を契機に下痢が悪化するIBS患者で、心下痞硬を認め、腹痛を伴う場合は芍薬を含む胃苓湯が有効であると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2019368181 |