クロダ ハジメ   Kuroda Hajime
  黒田 一
   所属   医学部 医学科(附属足立医療センター)
   職種   教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 異所性多発石灰化の溶解をきたした続発性副甲状腺機能亢進症の1手術症例
掲載誌名 正式名:Therapeutic Research
ISSNコード:02898020
掲載区分国内
出版社 ライフサイエンス出版(株)
巻・号・頁 29(8),1369-1374頁
著者・共著者 中井 麻木, 大西 清, 竹内 幾也, 外間 尚子, 加藤 仁, 糸山 進次, 黒田 一, 豊住 康夫
発行年月 2008/08
概要 58歳男。関節痛および石灰化を伴う腫瘤を主訴とした。44歳時より慢性腎不全のため血液透析導入中であった。右肘関節内側、右肩関節前面、右臀部に石灰化を伴う腫瘤を認め、右腋窩は石灰化腫瘤の自潰、皮膚穿刺があり、石灰乳の排出を認めた。X線では右肩関節から腋窩、骨盤部、右上腕部、肘部に石灰化を認め、CTでは右肩関節周囲に粗大石灰化腫瘤を認めた。超音波では過形成により腫大した副甲状腺4腺を認めた。副甲状腺4腺を摘出し、摘出副甲状腺のうち正常に近いものを細切しシャント側上腕二頭筋筋膜下に自家移植した。しかし、術後7日に石灰化腫瘤が嚢胞化し皮膚の自潰をきたし、また腋窩、大腿から石灰乳が漏出した。異所性石灰化の部分を切開しネラトンカテーテルを挿入し洗浄を行い、石灰化組織の掻爬を繰り返した。腫瘤は縮小傾向にあったが、術後30日に発熱、前腕および大腿部の腫脹、滲出液の混濁を認めた。創部培養でMRSAを検出し、塩酸バンコマイシンを非透析日に投与した。その後石灰化腫瘤は縮小し、術後59日に退院となった。
文献番号 2008334470