サカイ シユウジ   SAKAI Shiyuuji
  坂井 修二
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   教授・基幹分野長
論文種別 原著
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 機能的心筋虚血検出のためのCT-iFRの開発 心筋SPECT/PETとの対比
掲載誌名 正式名:臨床放射線
ISSNコード:00099252
掲載区分国内
出版社 金原出版(株)
巻・号・頁 65(12),1307-1315頁
著者・共著者 長尾 充展, 山本 篤志, 安藤 聖恵, 須崎 真吾, 松尾 有香, 中尾 梨沙子, 坂井 晶子, 佐藤 加代子, 渡邊 絵理, 福島 賢慈, 坂井 修二
発行年月 2020/11
概要 著者らは、320列CTによる冠動脈ダイナミック撮影から、生体に近い冠血流イメージを再現し、得られる冠動脈の時間濃度曲線から新たな機能指標となるCT-瞬時血流予備能比(iFR)を開発した。本稿では、CT-iFRの心筋虚血検出能と冠動脈プラークや狭窄度との関連を紹介した。冠動脈疾患の評価目的で冠動脈CTとアデノシン負荷による心筋SPECT(24人)あるいはアンモニアPET(24人)を施行した48人(平均68歳)を対象とした。SPECT/PETで冠動脈領域ごとに虚血の有無を基準として、CT-iFRの虚血検出能について検討した結果、患者23人の27領域に虚血を検出した。CT-iFRは、虚血領域で非虚血領域に比べ有意に低下した。アンモニアPETを施行した24人については、冠動脈領域ごとの安静時心筋血流量・負荷時心筋血流量・心筋血流予備能とCT-iFRの相関について検討した。その結果、CT-iFRは負荷時心筋血流量と心筋血流予備能と有意な正の相関を認めた。一方、CT-iFRと安静時心筋血流量に相関は認めなかった。ハイリスクプラークをもつ冠動脈のCT-iFRは石灰化プラークやプラークのない冠動脈に比べ有意に低下した。石灰化プラークをもつ冠動脈とプラークのない冠動脈の間に有意差は認めなかった。70%以上の狭窄と50〜70%狭窄のある2群のCT-iFRは、50%未満狭窄に比べ有意に低下した。70%以上の狭窄と50〜70%狭窄の2群間に有意差は認めなかった。
文献番号 2021098729