サトウ カヨコ
Satou Kayoko
佐藤 加代子 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 非常勤講師 |
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論文種別 | 原著 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 解離性大動脈瘤における凝血学的検討 |
掲載誌名 | 正式名:東京女子医科大学雑誌 ISSNコード:00409022/24326178 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 東京女子医科大学学会 |
巻・号・頁 | 66(12),1045-1054頁 |
著者・共著者 | 佐藤 加代子 |
発行年月 | 1996/12 |
概要 | 新しい凝血学的分子マーカーを中心にして,解離性大動脈瘤における病期や偽腔の血栓閉塞の有無による凝血学的変化を検討した. 1)解離性大動脈瘤の急性期では亜急性期,慢性期に比し凝固能,線溶能,血小板機能共に亢進状態がより強く,臨床的にDIC前駆状態にある例が多かった. 2)血栓閉塞型では急性期にTAT, β-TGが再上昇する等,発症急性期には凝固亢進状態がより強く,血栓形成傾向が強い状態にあることが示唆された.血栓非閉塞型は血栓閉塞型に比し,急性期からD-dimerが高値であることから,二次線溶能の亢進の強いことが推測された.又,偽腔に再血流を生じると凝固線溶能のいずれの分子マーカーも再上昇することを認めた. 3)解離性大動脈瘤では,大動脈瘤の大きさが大きいほど凝固能,線溶能共に亢進が強く,よりDIC前駆状態にあることが認められ,したがって,臨床的にも十分注意すべき病態であると考えられた |
文献番号 | 1997117278 |