ヤマムラ ユキエ
Yamamura Yukie
山村 幸江 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 総説 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読なし |
招待の有無 | 招待あり |
表題 | 【みみ・はな・のどの外来診療update-知っておきたい達人のコツ26-】舌痛症 |
掲載誌名 | 正式名:ENTONI ISSNコード:13462067 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (株)全日本病院出版会 |
巻・号・頁 | (257),74-78頁 |
著者・共著者 | 山村 幸江 |
発行年月 | 2021/04 |
概要 | 舌痛症は器質的な異常がないにもかかわらず慢性的な舌の痛みや灼熱感を訴える病態で、神経障害性疼痛の1つである。ただし、器質的要因が存在する二次性舌痛症のほうが実際は多い。したがって、舌痛の診療にあたってはまず二次性舌痛症の原因となる不良補綴物や歯牙鋭縁接触や口腔ジスキネジアによる物理的刺激、紅斑性カンジダ症、口腔乾燥症、唾液分泌減少、ビタミンB群や鉄、亜鉛欠乏症の十分な検索を行う。器質的要因を伴わない狭義の舌痛症には神経障害性疼痛に対する薬物療法を行う。ランダム化比較試験で有効性が認められた薬剤・用法にはパロキセチンやセルトラリンの経口投与、クロナゼパムの局所投与すなわち錠剤を口腔内の疼痛部位に3分間含んだのち吐き出すことを1日3回繰り返す方法がある。漢方も選択肢の1つで、加味逍遙散、小柴胡湯、柴朴湯、黄連湯、附子などは有効との報告がある。(著者抄録) |
DOI | J03602 |
文献番号 | 2021197398 |