ナカバヤシ アキラ   Nakabayashi Akira
  中林 章
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 癌性腹水に対してDenver peritoneo-venous shuntを造設した1例
掲載誌名 正式名:日本産科婦人科学会神奈川地方部会会誌
ISSNコード:09102485
掲載区分国内
出版社 神奈川産科婦人科学会
巻・号・頁 45(2),128-131頁
著者・共著者 増田 健太, 秋葉 靖雄, 井上 治, 小迫 優子, 長谷川 明俊, 中林 章, 青野 一則, 渡邉 豊治, 小西 康博
発行年月 2009/01
概要 70歳女。腹部膨満感を主訴とした。近医にて癌性腹膜炎の疑いで当院紹介受診した。子宮・卵巣は一塊になり、全体は超手拳大で硬く、可動性不良であった。CT、MRIで左右の卵巣腫大、omental cake、少量の胸水、左腋窩リンパ節腫大、S状結腸への浸潤を疑わせる所見を認めた。穿刺腹水細胞診ではclass Vを認めた。卵巣癌による癌性腹膜炎と診断し、諸所見から腫瘍減量手術は困難と判断した。化学療法を施行したが腫瘍量に変化はなく、腹水量は増加して頻回の腹水穿刺を要した。Performance statusの低下がみられ、原疾患に対する治療は困難と思われたため、対症療法中心の治療に切り替えた。腹水穿刺の負担を軽減し、在宅治療への移行を図るため、PV-shuntを留置した。経過良好で、術後7日目に退院した。しばらくは自覚症状も安定し、外来経過観察していたが、術後40日目に腹水量の増悪を認め、シャント閉塞と判断した。徐々に全身状態が悪化し、術後64日に死亡した。
文献番号 2009149037