ナカバヤシ アキラ   Nakabayashi Akira
  中林 章
   所属   医学部 医学科(東京女子医科大学病院)
   職種   准教授
論文種別 症例報告
言語種別 日本語
査読の有無 査読あり
表題 術後、急速にARDSに至った卵管卵巣膿瘍の1例
掲載誌名 正式名:日本産科婦人科学会神奈川地方部会会誌
ISSNコード:09102485
掲載区分国内
出版社 神奈川産科婦人科学会
巻・号・頁 45(1),31-35頁
著者・共著者 増田 健太, 青野 一則, 梅津 桃, 後藤 優美子, 中林 章, 秋葉 靖雄, 渡邉 豊治, 小西 康博
発行年月 2008/07
概要 36歳(0経妊0経産、東南アジア人)。患者は腹痛および発熱で受診となった。腹部は全体に圧痛と反跳痛が認められ、内診で子宮に移動痛、両附属器に圧痛を認めた。造影CTでは子宮の両側に管腔構造と肥厚した壁に造影効果がみられ、卵管留膿症を考え抗生剤が点滴投与された。だが、12時間後より下腹部痛の増強、嘔吐・下痢を認め、その後、突然の血圧低下で敗血症性ショックと診断、開腹術が行われた。腹腔内には膿性腹水がみられ、両側卵管留膿症の破裂と左卵巣膿瘍と考え、両側卵管切除術と左卵巣部分切除術が行われた。だが、術直後より呼吸苦、喘鳴が出現し、低酸素血症、低血圧状態となり、X線では両側肺野に浸潤影が認められ、気管内挿管でICU管理とした。急性呼吸窮迫症候群と診断し、エンドトキシン吸着療法とステロイドパルス療法を行った結果、状態は徐々に改善し、術後12日目に患者は退院となった。尚、血液培養と膿性腹水培養で、ともにEscherichia coliが検出された。
文献番号 2008365189