ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 卵管卵巣膿瘍破裂に対し腹腔鏡下ドレナージ術を試みた1例 |
掲載誌名 | 正式名:日本産科婦人科学会神奈川地方部会会誌 ISSNコード:09102485 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | 神奈川産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 44(2),164-167頁 |
著者・共著者 | 中林 章, 後藤 優美子, 増田 健太, 梅津 桃, 青野 一則, 秋葉 靖雄, 渡邊 豊治, 小西 康博 |
発行年月 | 2008/01 |
概要 | 45歳女(0経妊0経産)。患者は38歳時に両側卵巣嚢腫、嚢腫破裂、左卵管留水症に対して開腹手術による両側卵巣嚢腫摘出、左卵管切除が施行された既往があった。その後、子宮腺筋症・右子宮内膜性嚢胞・右卵管水留症の診断で経過観察されていたが、不正出血が持続したため近医を受診、子宮内膜掻爬を施行されるも、その翌日には腹痛や発熱が認められ、著者らの施設へ受診となった。子宮内膜症性嚢胞感染および骨盤腹膜炎と診断され、抗生剤の点滴投与が開始されたが、腹部全体の疼痛は軽快せず、腹水も認められた。そのため膿瘍破裂の可能性が考えられ、緊急手術を施行したところ、腹腔鏡下の腹腔内観察においては右卵巣膿瘍破裂ならびに膿性腹水が確認された。更に右付属器周囲の癒着は軽度で、腹腔鏡下での付属器摘出可能と判断されたが、患者が強く妊孕能温存を希望したため、膿瘍壁切開・腹腔内洗浄、ドレーン留置といった保存的手術が行われた。しかし、術後の経過は不良で、4日後に開腹手術により感染巣である右付属器と感染経路と考えられる子宮が摘出された。 |
文献番号 | 2008175174 |