ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
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論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 終末期子宮頸癌患者の嘔気・嘔吐に対し緩和医療が有効であった1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 66(3),565-569頁 |
著者・共著者 | 藤間 千尋, 高橋 伸子, 小平 賢介, 菅野 俊幸, 秋澤 叔香, 中林 章, 橋本 和法, 松井 英雄 |
発行年月 | 2017/07 |
概要 | がん患者は多くのストレスを抱えており、適応障害やうつ病等を発症しやすい。今回、子宮頸癌再発転移により嘔気・嘔吐と抑うつ症状が長期間持続し治療に苦慮した1例について報告する。症例は75歳、2経妊2経産。左水腎症を契機に子宮頸癌IVB期の診断となり、腎瘻造設術および同時化学放射線療法を施行した。多発遠隔転移を認めたが積極的治療の希望なく症状緩和にて経過観察したところ、食欲低下や不眠、嘔気・嘔吐を認め入院となった。縦隔リンパ節の多発腫大を認め、HADS(Hospital Anxiety and Depression Scale)は23点で強い不安・抑うつ状態であった。定型抗精神病薬では改善せず、四環系抗うつ薬に変更した結果、不眠や抑うつ症状だけでなく嘔気・嘔吐も軽快した。末期がん患者の抑うつ状態は精神疾患に伴う身体症状と精神症状が重複することがあり、緩和医療の早期介入の重要性が示唆された。(著者抄録) |
文献番号 | 2017340588 |