ナカバヤシ アキラ
Nakabayashi Akira
中林 章 所属 医学部 医学科(東京女子医科大学病院) 職種 准教授 |
|
論文種別 | 症例報告 |
言語種別 | 日本語 |
査読の有無 | 査読あり |
表題 | 胸水貯留をきたしたホルモン補充周期融解胚移植後の全胞状奇胎の1例 |
掲載誌名 | 正式名:東京産科婦人科学会会誌 ISSNコード:21860599 |
掲載区分 | 国内 |
出版社 | (一社)東京産科婦人科学会 |
巻・号・頁 | 66(2),316-321頁 |
著者・共著者 | 玉川 真澄, 内田 明花, 佐藤 佑, 片倉 慧美, 吉政 佑之, 日原 華子, 冨里 祥子, 中林 章, 升田 博隆, 内田 浩, 丸山 哲夫, 田中 守, 青木 大輔 |
発行年月 | 2017/04 |
概要 | 胞状奇胎では、高hCG血症により胸水・腹水を伴う卵巣過剰刺激症候群をきたす症例をしばしば経験するが、排卵を経由せずにホルモン補充周期下に凍結融解胚移植を行い妊娠に至り、胸水のみを呈した全胞状奇胎の事例を経験したため報告する。症例は49歳、0経妊0経産。ホルモン補充周期下に融解胚移植を行い妊娠成立したが、妊娠10週に血中hCG異常高値を認めたことから胞状奇胎を疑い子宮内容除去術を施行した。手術当日、帰室後より酸素化不良となり、胸部X線上胸水貯留を認め急性肺障害と診断されたが、腹水貯留や卵巣腫大はみられず、術後2日目より症状はhCG低下とともに自然軽快した。ホルモン補充周期下の凍結融解胚移植による無排卵後の妊娠で成立した胞状奇胎では、卵巣過剰刺激症候群を発症せず腹部症状に乏しい症例であっても急性肺障害をきたす可能性もあることを考慮し、術中術後管理に注意が必要であると考えられた。(著者抄録) |
文献番号 | 2017251548 |